- 頻尿・残便感・喉の痛み…
性感染症について - 性感染症(性病)の種類・主な症状
- 性感染症(性病)の検査を
実施しています - パートナーも一緒に治療・検査を
受けることが再感染予防につながります - 性病対策は性行為の前後が大切!
正しい知識と予防法
頻尿・残便感・喉の痛み…
性感染症について
「頻尿」「残尿感」「喉の違和感」などの症状は、風邪や膀胱炎と思われがちですが、クラミジア・淋菌などの性感染症が原因となっている可能性もあります。これらの感染症は性器以外にも咽頭・尿道・肛門へ広がることがあります。
放置すると不妊症の原因になったり、パートナーに感染を広げるリスクがあります。
気になる症状がある方は、1人で抱え込まず、ぜひご相談ください。
※女性の場合は、婦人科へのご相談をお勧めします。
性感染症(性病)の
種類・主な症状
クラミジア尿道炎・
性器クラミジア感染症
10〜20代を中心に感染が拡大している性病の1つです。男性は排尿時の痛みや膿、女性はおりものの増加・下腹部痛・不正出血などが見られることがあります。自覚症状がない場合も多く、放置すると不妊に繋がるリスクもあるため、パートナーと一緒に検査・治療を受けてみましょう。
淋病(淋菌)
クラミジアと並ぶ感染率の高い性病で、男性は強い排尿痛や黄色い膿が見られ、女性は自覚症状が少ないまま骨盤内感染を起こすことがあります。喉への感染例もあり、オーラルセックスによる感染拡大に注意が必要です。
梅毒
近年再び感染が増加傾向にある性感染症で、初期には性器・口にしこりや潰瘍ができ、進行すると全身に発疹ができます。放っておくと神経・心臓・脳へ深刻な影響を及ぼすため、早期発見・治療が不可欠です。
性器ヘルペスウイルス感染症
単純ヘルペスウイルス(HSV)により、水ぶくれ・痛み・発熱・排尿困難などの症状が現れます。初感染時では症状が強く現れる傾向にあります。さらに、ストレスや免疫力の低下をきっかけに再発することもあります。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、性器や肛門周囲にイボ状の突起ができる性感染症です。自覚しにくい一方で、増殖によるかゆみや不快感があり、パートナーへの感染リスクもあります。予防ではHPVワクチンが有効です。
性器カンジダ症
カンジダという真菌による感染症で、強いかゆみ・白いおりもの・灼熱感などが主な症状です。体調不良や抗生物質の使用で発症しやすく、女性に多い傾向があります。しかし、男性でも感染する可能性はあります。
性感染症(性病)の検査を
実施しています
性感染症は早期発見・早期治療が大切です。
当院では、クラミジアや淋菌、梅毒など各種性感染症の検査に対応しております。
気になる症状がある方はもちろん、「症状はないけれど不安」という方も、検査を受けることで安心につながります。
症状のない方の検査は自費診療となりますが、プライバシーに配慮しながら対応いたしますので、ご安心ください。
パートナーも一緒に治療・検査を受けることが再感染予防につながります
性感染症は誰にでも起こり得る病気であり、予防や早期治療が重要です。性行為中は最初から最後までコンドームを正しく使用し、オーラル・アナルセックスにも感染には注意しましょう。
気になる症状がある場合や、不安な性行為があった場合には、速やかな受診をお勧めします。感染が判明した際は、医師の判断で「治癒」とされるまで治療を続け、パートナーも必ず検査・治療を受けてください。無症状でも不妊・母子感染・再感染のリスクがあるため、適切な対応が必要です。
一部の性感染症は重篤な合併症やがんのリスク、HIV感染の可能性を高めることもあります。自分自身だけでなく、大切な人の未来を守るためにも、心当たりがある方は早めにご相談ください。
性感染症の治療について
治療法としては、主に 内服薬や点滴による抗生剤治療、または 外用薬による治療 を行います。
また、性感染症に伴っていぼやできもの(腫瘤)が生じた場合には、必要に応じて 炭酸ガスレーザーや切除による治療 を行うこともあります。その際の費用は、粉瘤や皮膚皮下腫瘍切除術に準じます。
性病対策は性行為の前後が
大切!正しい知識と予防法
性感染症は無症状で進行することもあるため、「自分は大丈夫!」と油断せず、予防意識を持つことが大切です。
性行為前の性病対策
手洗い・うがい
細菌やウイルスの付着を防ぐため、石鹸で手洗い、口腔ケアを丁寧に行いましょう。歯磨きは感染防止のため、出血するまで強く磨かないよう心がけましょう。
シャワー・入浴
清潔な状態にしてから性行為を行うことで、皮膚・粘膜への感染リスクが軽減できます。
排尿・排便
菌の拡散を防ぐため、事前にお手洗いを済ませましょう。特に女性の場合は、「前から後ろへ拭く」ことを意識し、正しい清拭を心がけましょう。
コンドームの使用
HIV・クラミジア・淋病など、あらゆる性感染症の予防に有効です。ただし、100%予防できるわけではありませんので、他の対策も重要です。
不特定多数の人との
性行為を控える
感染リスクを下げるため、信頼関係のあるパートナーとの関係を築きましょう。
予防接種
HPVや肝炎など、ワクチンで予防できる性感染症もあるので、医師に相談の上、接種を考えてみましょう。
性行為後の性病対策
排尿
尿道内の病原体の排出を促すのに有効とされています。特に女性の場合、膀胱炎予防にも有効です。
シャワー・入浴
体を清潔に保つことで、感染のリスクを下げやすくなります。なお、完全予防できるわけではありませんので、他の対策も心がけましょう。
うがい
オーラルセックス後には、口腔内を洗浄し、病原菌を排出させましょう。ただし過度にうがい薬を使用すると、口内環境が乱れてしまいます。