- AGA(男性型脱毛症)とは
- AGAは自覚しにくい!
“なんとなく”進行する薄毛の正体とは - AGAによる薄毛症状の主な原因
- 当院が行っているAGA治療・料金
- AGA治療薬の副作用
- 将来の薄毛を防ぐ!AGA対策と
日常ケアのポイント
AGA(男性型脱毛症)とは

AGA(Androgenetic Alopecia)とは、男性ホルモンや遺伝的要因により進行する脱毛症です。生え際や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴です。特に20代以降の男性に多く見られ、日本人男性の約3人に1人が該当するとされています。放置すると進行するため、早めの対策が重要です。
AGAのメカニズム
AGAを発症すると、以下の流れにより、抜け毛が増えてしまいます。
- 毛母細胞内の酵素「5αリダクターゼ」が活性化します。この酵素が突然活発に働き始め、脱毛のきっかけとなります。
- 「テストステロン」と結合して「DHT(悪玉ホルモン)」に変化します。
- DHTが髪の成長を抑え、寿命を短縮させてしまいます。
AGAは自覚しにくい!
“なんとなく”進行する
薄毛の正体とは
以下のような変化を感じた場合、AGA(男性型脱毛症)がすでに進行している可能性があります。気になる兆候があれば、専門機関への相談がお勧めです。
- 枕元に抜け毛が増えてきた気がする
- 洗髪やドライヤー時の抜け毛が多くなった気がする
- 髪が細くなってきたように感じる
- 頭頂部や額の毛量が薄くなったように思う
健康な髪の毛について

以下のように、健康な方の髪の毛は生えたり抜けたりするサイクルを繰り返します。
- 頭皮全体の髪の毛の本数:10万本
- 髪の毛の平均寿命:約6年
- 髪の毛の成長スピード:1ヶ月につき約1cm
- 一日で髪の毛が抜ける本数:約100本
AGAによる薄毛症状の主な原因
薄毛の治療には、まず原因の特定が欠かせません。原因は人によって異なるため、専門医の診察を受けることが大切です。効果的な治療を進めるためにも、代表的な原因を知っておきましょう。
男性ホルモン
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの作用によって進行する脱毛症です。ただし、原因は男性ホルモンそのものではなく、体内の酵素と結びついて生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」です。
テストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びつくことで、DHTに変換されます。このDHTが毛根の受容体に働きかけることで、ヘアサイクルが乱れます。その結果、髪の成長期間が短くなり、毛が十分に育たず細く・抜けやすい状態になるのです。
遺伝
AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的要因が深く関与している脱毛症で、正式名称「Androgenetic Alopecia」は「男性ホルモン(Androgen)」と「遺伝(genetic)」に由来しています。一卵性双生児の研究では、生活環境が異なっていても、髪の変化はほぼ同様であることがわかっており、薄毛の約81%が遺伝によるものとされています。
特に重要なのがホルモン受容体遺伝子の影響で、ジヒドロテストステロン(DHT)が毛包の受容体に結合することでAGAが進行します。受容体の数が多い方ほど、発症リスクも高くなります。
このホルモン受容体の数は遺伝子によって決まっているため、薄毛が遺伝するケースも少なくありません。現在のところ、遺伝子そのものを治療する方法は確立されていませんが、別のアプローチによって治療可能なケースもあります。
ストレス
ストレスによる薄毛には主に2つの原因があります。1つはホルモンバランスの乱れによるもので、ストレスにより男性ホルモンが過剰に分泌されると、脱毛を引き起こす可能性があります。もう1つは血行不良による栄養不足です。ストレスで交感神経が刺激され血管が収縮すると、頭皮への血流が悪くなり、髪の主成分であるケラチンの生成に必要な栄養素が届きにくくなります。その結果、発毛や髪の成長が阻害され、薄毛に至ります。
食事・生活習慣
食生活の偏りや生活習慣の乱れは、発毛や髪の成長に悪影響を与える原因となります。タンパク質や亜鉛などの栄養素が不足すると髪の成長が妨げられ、糖質が不足すると体内のタンパク質が代わりに消費されてしまいます。ダイエット中でも、髪の健康のために必要な栄養素は適量を摂取することが大切です。
また、ワカメやひじきなどの海藻類はミネラルが豊富で身体には良いものの、髪が生える・黒くなるといった直接的な効果は期待できません。
さらに、生活リズムの乱れはストレスの原因となり、薄毛を進行させることがあります。髪は睡眠中に成長するため、睡眠不足も要注意です。規則正しい生活を心がけましょう。
外的要因(カラー・パーマ等)
頭皮環境を悪化させる日常の外的要因には注意が必要です。パーマやカラーは直接的な原因ではないものの、薬剤の刺激で頭皮が炎症を起こす可能性があります。治療中または治療を検討している方は、なるべく控えるか、低刺激な製品を選びましょう。
紫外線も頭皮にダメージを与えるため、特に夏場は帽子などで対策をしましょう。ただし、長時間の着用は蒸れに繋がるため、注意が必要です。
また、整髪料や刺激の強いシャンプーなども頭皮に負担をかける要因です。
当院が行っている
AGA治療・料金
AGA(男性型脱毛症)は進行性で、放置すると徐々に薄毛が進行してしまいます。そのため早期に適切な治療を始めることが大切です。
当院では、症状や原因に応じて内服薬(DHT抑制)とメソセラピー(=メソガンによる頭皮注入治療)を組み合わせ、患者様一人ひとりに合わせた治療方針をご用意しています。
①メソセラピー治療
(メソガン治療)

- 1秒間に約7ショット、1回で数千〜1万ショット以上を均一に注入します
- 注入深度と注入量を自動制御 → 薬剤を無駄なく頭皮へ届けます
- 従来の注射法に比べ痛みが大幅に軽減され、ダウンタイムも短いです
- 注射そのものが微細な刺激となり、創傷治癒作用による頭皮環境改善も期待できます
薬剤を直接届けられるため、内服薬のみと比べて効果発現が早く、またAGA内服薬と組み合わせることで発毛促進と脱毛予防の相乗効果が期待できます。
HARG+®
(ハーグプラス)療法

- 再生能力(毛包細胞を活性化し毛髪再生を促進)
- 抗炎症効果(頭皮環境を整え、抜け毛を防ぐ)
- 抗老化作用(細胞の老化を抑制)
- 免疫調整作用(炎症や外的刺激に強い頭皮環境を作る)
さらに毛髪用ビタミンやペプチド、10種類の成長因子を加えることで、発毛だけでなく毛髪の太さ・強さの改善も期待できます。
HARG+®の料金
使用薬剤 | 1回料金 | セット料金 | 施術 時間 |
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HARG+® (ハーグプラス)療法 |
通常:80,000円 初回:58,000円 |
25,0000円 4回セット一括払 (1回あたり62,500円) |
40分 |
HARG+®の注入方法
当院では「フレンチショットU225(メソガン)」を用いて注入を行います。1秒間に約7ショット、1回で数千〜1万ショット以上を均一に頭皮へ届けることができます。一定の注入深度と量を完全に管理できるため、痛みが軽減され、ダウンタイムも短いのが特長です。また、マイクロホールを多数作ることで、注入自体が頭皮の創傷治癒作用を促し、毛髪環境の改善にもつながります。
治療スケジュール
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発毛確認期(1〜4回目/月1回):抜け毛減少、毛質・毛量改善
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発毛育毛期(5回目以降/2〜3か月毎):発毛した髪が太く成長
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メンテナンス期(6か月〜1年毎):効果を維持するため定期治療
当院は日本医療毛髪再生研究会所属で、HARG+®を導入している京都府内でも数少ない施設の一つです。そのため、最新かつ信頼性の高い治療を安心して受けていただけます。
PDF-FD®療法
ご自身の血液から抽出した血漿中の成長因子を、凍結乾燥して濃縮することで、従来のPRP療法の約2倍の成長因子を含む次世代型治療です。
- 毛母細胞の増殖を促進
- 血管新生を促し、頭皮環境を改善
- 100%自己血を利用するためアレルギーリスクが極めて低い
自然な発毛サイクルを回復させ、定期的に継続することで良好な状態を維持できます。
PDF-FD®療法の料金
PDF-FD®療法 製剤の性質上、2回施術がおすすめ |
170,000円/2回 |
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PDF-FD®の注入方法
当院では、PDF-FD®もフレンチショットU225(メソガン)を用いて頭皮に均一に注入します。
自己血由来の成分を用いるため安全性が高く、ダウンタイムも少ないのが特長です。メソガンで細かく広範囲に注入することで、毛母細胞や頭皮環境全体へまんべんなく成長因子を届けることができます。
②内服薬との併用
メソセラピーと併せて内服薬を使用することで、頭皮へ直接+体内からDHTを抑制する二重のアプローチが可能となり、より効果的な発毛・脱毛予防が期待できます。
プロペシア錠
(フィナステリド)

AGAの原因となるDHTの生成をコントロールする内服薬です。抜け毛の進行を防ぎ、現状維持や軽度な改善を目指した治療で使用されています。
プロペシア錠(フィナステリド) | 1日1錠28錠 9,280円(税込) |
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フィナステリド錠1mg

フィナステリド錠は、プロペシアと同じ成分を使用したジェネリック医薬品で、同等の効果が期待できます。
フィナステリド錠 1mg | 1日1錠28錠 5,950円(税込) |
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ザガーロカプセル
(デュタステリド:0.5mg)

ザガーロは、DHTの生成を広く抑えるデュタステリドを主成分とした薬です。フィナステリドより強力な作用があり、特に進行したAGAや生え際の薄毛が気になる方に効果が期待できます。
ザガーロカプセル(デュタステリド:0.5mg) | 1日1錠28錠 1,0500円(税込) |
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治療の効果・効果の
実感比較表
AGA治療は徐々に効果が現れるため、継続が重要です。多くの方が3か月ほどで抜け毛の減少を実感し、6か月ほどで髪の密度やハリの変化を感じる傾向があります。治療を中断すると症状が再び進行するため、根気よく続けることが大切です。
薬剤 | 治療の効果 | 効果の実感(目安) |
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プロペシア(フィナステリド) | 抜け毛予防、現状維持が中心 | 6か月程度で徐々に実感 |
フィナステリド錠(後発品) | 抜け毛予防、現状維持が中心 | 6か月程度で徐々に実感 |
ザガーロ(デュタステリド) | 抜け毛予防+改善効果が高い | 3~6か月で実感しやすい |
AGA治療薬の副作用
AGA治療薬は、服用量や処方方法、そして個人の体調によって、効果や副作用の出方が異なります。副作用の発生率は低めですが、以下のような症状が現れる可能性があるため注意が必要です。万が一気になる変化があった場合は、自己判断せず必ず医師に相談してください。
初期脱毛
治療開始初期に一時的に抜け毛が増えることがあります。これは髪の成長サイクルが正常化する過程で起こるものであり、通常は1〜3ヶ月ほどで落ち着きます。
頭皮のかぶれ・かゆみ
塗布型の治療薬では、塗布箇所にかぶれやかゆみが生じることがあります。アレルギー反応の可能性もあるため、医師の診断が必要です。
性欲低下・ED・精液量の減少
一部の治療薬はDHT(ジヒドロテストステロン)の抑制作用により、性機能に影響が出る可能性があります。妊活中の方はパートナーとの理解を得ることが大切です。
肝機能障害
稀ではありますが、肝臓への影響が報告されており、定期的な肝機能検査が推奨されます。
うつ症状
ホルモンバランスの変化により、気分の落ち込みや意欲の低下、イライラ感などが見られることがあります。
プロペシア
(フィナステリド)
プロペシアには一部の方に、性欲の低下・ED・精液量の減少などの男性機能に関する副作用が報告されています。また、稀に肝機能障害や乳房の違和感・痛みが起こる可能性があります。これらの症状は多くの場合、服用を中止することで改善されます。
フィナステリド錠
(後発品)
フプロペシアと同じ有効成分を含むため、副作用の傾向もほぼ共通しています。主な副作用として、性欲の低下、勃起機能の変化、精液量の減少が報告されており、稀に肝機能障害や乳房の違和感・腫れなどが生じる可能性もあります。
ザガーロ
(デュタステリド)
ザガーロは、フィナステリドに比べて性欲の低下、ED(勃起機能の低下)、精液量の減少といった副作用が比較的出やすいとされており、稀に肝機能障害や乳房の違和感・腫れが起こることもあります。
将来の薄毛を防ぐ!AGA対策と日常ケアのポイント
AGA(男性型脱毛症)は自覚しづらいまま進行していくため、早期からの対策が重要です。日々の生活の中で、頭皮環境の改善やバランスの取れた食事、質の良い睡眠などを意識することで、将来的な脱毛の進行を緩やかにし、健康な髪を維持することが期待できます。
バランスの良い食生活
髪の成長には、タンパク質・亜鉛・鉄・ビタミンB群などの栄養が不可欠です。過度なダイエットや偏食は避け、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
質の良い睡眠と休養
成長ホルモンは睡眠中に分泌され、髪の修復と成長をサポートします。睡眠不足や生活の乱れは抜け毛の原因になるため、毎日6〜8時間の質の良い睡眠を意識しましょう。
頭皮環境の改善
清潔な頭皮は健康な髪の土台です。皮脂や汚れの蓄積による毛穴詰まりを防ぐために、正しいシャンプーと保湿ケアを行いましょう。マッサージも効果的です。
ストレス対策
過度なストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。趣味や運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
早めの相談
薄毛の初期サインに気づいたら、早めの専門医の診察を受けましょう。進行を防ぐためには、自分に合った治療やケアを始めることが大切です。